waigani's diary

QGISを中心にFOSS4Gをいじくる

6.QGIS 2.0のアトラスが好きだ

プリントコンポーザに"アトラス"という機能が追加されているのをご存知でしょうか?
これ、範囲指定に使う図形のレイヤを指定しておくと、プリントコンポーザで指定したレイアウトを使って各図形範囲の出力図を作成出来るものです。

出力したいのは上から2つのラスタレイヤ(25000R, Texture)で、範囲の指定に行政区画のベクトルレイヤ(AdmArea)を読み込んでいるとします。

コンポーザを開いて、レイアウトを作りましょう。ここでは、地図の追加とラベル追加をしています。
地図はレイアウト内に表示する位置を決めるだけです。表示される縮尺等は範囲指定に使う図形で決まるので気にしておく必要はありません。
ラベルには"ラベルプロパティ"から"式の挿入"をして、属性を表示するように設定しました。


レイアウトを作り終わったら、"アトラスの作成"タブを選択します。
"範囲指定レイヤ"で行政区画のベクトルレイヤを、今回は範囲指定のレイヤは描画しないので"範囲指定レイヤを隠す"にチェックを入れます。

ここまでの設定が終わったら、"PDFとしてエクスポート"を選択してみましょう。出力先のフォルダを聞かれます。後は処理が終るのを待ちましょう。出力先に選んだフォルダにPDFがずらっと出来上がります。
PDFを開いてみると、各図形範囲で設定したレイアウトに従って出力が行われていることを確認出来ます。

これは本当に便利です!