QGIS講習会【印刷編】補足
QGIS講習会【印刷編】行いました
3/29(日)に北海道大学にて、日本森林学会大会の関連集会としてGIS講習会を行いました。午後の印刷編の講師を担当しております。資料は下記にリンクしておきますが、資料でさらっと書いているところを講習ではじっくりやっていたりするので、もし次回どこかで開催されましたら是非受講してみてください。
講習補足
講習の中で逆に教えてもらったことや、質問で答えられずに流してしまったところもありましたので、いくつか補足しておきます。
画像の向きを地図の傾きに合わせる
方位記号として画像を配置したような場合に、地図の傾きに画像の傾きを同期させることができます。
これは講習中、受講者の方から教えていただきました。ありがとうございます。
画像アイテムのプロパティに「イメージの傾き」という項目があります。「地図と同期する」にチェックを入れて、同期させる地図を選択しておくと、傾きを地図と合わせることができます。
地図アイテムのプロパティで「メインプロパティ」→「地図の傾き」を変更すると、地図の傾きに同期して画像が傾くことを確認できます。
テキストアイテムに属性を表示する
地図帳機能で複数地図を出力する際に、タイトルを変更したいような場合です。
テキストアイテムのプロパティで「メインプロパティ」の「式の挿入...」を選択しましょう。
「地図帳の作成」で被覆レイヤが選ばれていると、表示されるダイアログ(式の挿入)の「フィールドと値」に被覆レイヤの属性カラムが表示されます。ここから表示したい属性を選択しましょう。
コンポーザ上で下記のように表示されますが、
地図帳のプレビューにすると各地物の属性が表示されます。
地図帳機能での出力ファイル名
デフォルトではoutput_1、output_2のようにつきますが、これを変更します。
「地図帳の作成」→「出力」→「出力ファイル名の式」横の"ε"をクリックしましょう。
「'」で囲んで文字列を入れて、「||」で文字列を連結します。テキストアイテムへの属性の表示の例と同様に、地物の属性を表示することもできます。下記例では、'output_'という文字列に続けて、被覆レイヤの地物から区域番号属性を持ってきてファイル名とするよう指定しています。
おわりに
式の機能はまだ使ってみたことがないものが多いです。ラベル表示の際などにも、複数属性を組み合わせて条件付けしながらラベルを表示させるなど、いろいろできるはずなのですが。
誰か複雑に使ってみた例書いてくれるとうれしいな。