FOSS4G KOREA 2012
10/12にソウルで行われたFOSS4G KOREA 2012に参加してきましたので報告です。
経緯
昨年からOSGeo.JPとOSGeo.kr間の交流が始まりました。FOSS4G Tokyo 2011の際にOSGeo.krのSanghee Shinさんが基調講演をしてくださり、FOSS4G KOREA 2011の際にはOSGeo.JP代表の森さんと吉田さんが講演を行いました。
本年は違う人を送り込もうという話になったのですが、ちょうどGIS学会とかぶってしまいました。GIS学会に参加せず、何かFOSS4G関連の話題を提供出来る人ということで、FOSS4G Hokkaidoを開催したことから私が選ばれました。
ちなみに初韓国だったりします(^^;
FOSS4G KOREA 2012 午前の部
会場はcoexという会議場とショッピングモール等があわさった複合施設内の会議室。60-70名程入る会議室を使用していました。FOSS4G KOREA以外にもsmart geospatial EXPOや、OGCのミーティングも開かれています。
午前中はDr. Paolo CavalliniさんによるTechnical Workshop Session。
QGISのカスタマイズ方法の説明になります。
参加者がもらえる、QGIS本(ハングル)とOSGeoLiveDVDいただきました。ありがとうございます。
開始時は20名程度だった参加者も中盤からは40名近くになっていました。
内容としては、
- QGISとは
- Pythonとは
- Pythonコンソールから、各レイヤーの情報確認
- Pythonコンソールから、ベクトルレイヤーの各featureの情報確認
- pluginの構成説明
- QtでUI作る説明
- plugin作ってみる
といった流れです。
途中、会場に"Pythonユーザーいる?" "ArcGISユーザーいる?"という問いかけがあったのですが、返答ゼロ。本当か?と思っていたのですが、当然そんなことないですね。終了後に聞いた話だと、Python書いてる人も、ArcGISユーザーもいました。どの程度の割合なのか知りたかったので残念。Dot't be shyですよ。
FOSS4G KOREA 2012 午後の部
午後からは各種発表です。Keynoteが3つ。事例発表が8つ。
最初のKeynoteは午前に引き続きDr.Paolo Cavalliさんの"Why do we like Quantum GIS?"。
QGISってデスクトップだけじゃなくQGIS serverとか色々な使い方があるんだよ、商用と比べて何が良いってみんなの話し合いで方向性が決められているんだよ、BugFixも早いよ、等々のお話。
もう一個のKeynoteはすみません、韓国語でわからず...
さて最後のKeynoteで私が登場しました。
発表の内容としては、FOSS4G Hokkaidoの開催経緯とその内容報告です。非常にヘタクソな説明だったのですが、発表後にOSGeo.krも地方への展開を考えているんだよ等反響いただいたので恐縮です。事前にスライドにご意見いただいた方々申し訳ありません、前日にホテルで練習してる際に一部壊してしまい、先祖帰りして使用しています。
ここからの発表は韓国語が続くので、他のイベントも見てきたらという勧めに従ってSmart Geospatial EXPOに移動。
MMS,3D,UAVといった展示がいっぱい。この辺のトレンドは日本と同じですかね。
一通り回ってFOSS4G KOREAに復帰。Node.jsやMongoDBの話が出ているのが日本と少々違うところでしょうか。Node.jsを使用したNodeMapの発表は、C,Javaで作ったエンジンとの同時接続ユーザー数を変えながら速度比較とかしてて面白そうだったんですが、韓国語でわからず... でもこの発表はFOSS4G OSAKAでもしてくれるとのこと。Kyoung Tae Dohさんお待ちしております!
感想
全体の参加者は70-80名で、昨年開催時の倍だそうです。私の発表が終わった時点で会場を見渡すと、後ろの方は立ち見の状態、FOSS4Gへの関心が高まっているのを感じます。参加者に若い人が多かったのも印象的です。参加者の職業なんかも知りたいところですが、そこまでわからず。打ち上げの際に話した方々を見ていると、地理情報系ベンチャー企業の方々&大手IT企業の方々でした。
また、発表が技術よりな印象も受けました。スライド内にばしばしソースコードが出てきます。そこしかわかないから注目しちゃったのかも知れませんが、参加者も含めて技術者の方が多いのかなと思いました。
最後にFOSS4G Tokyo/Osakaの予告
次は日本のターン、FOSS4G Koreaに引き続きQGIS運営委員のメンバーのDr. Paolo Cavalliniが来日されます。
11/3-5 FOSS4G Tokyo
11/7-8 FOSS4G Osaka
ハンズオンの募集は始まっております。
11/5 FOSS4G Tokyo
11/7 FOSS4G Osaka
ご参加お待ちしております。