Excel方眼紙と基盤地図情報数値標高モデル
この記事は、Excel方眼紙 Advent Calendar 2013 5日目のものです。
Excel方眼紙の整然と並んだ枠を見ていたら、DEM(wikipedia:数値標高モデル)を読み込んでみたくなったのでやってみます。
データの準備
少々小難しい話が続きます。しつれい。
国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサービスから数値標高モデル(JPGIS形式)をダウンロードします。詳細は省きますが、10mメッシュは1ファイルに含まれる格子数が多くなってしまうので、5mにしておきます。
最近は基盤地図情報ダウンロードサービスや国土数値情報ダウンロードサービスから様々な情報が手に入りますので、これを機会にチェックしておきましょう。利用規約もちゃんと読もうね。
さてJPGIS形式のデータをダウンロードしてきましたが、このままではExcelに読み込めません。Excelでの表示に適したフォーマットに変換する必要があります。
地理情報を扱う際にフォーマット変換で困ったときはGDAL/OGRと決まっています。ここでさらに問題が、GDAL/OGRはJPGISに対応していません。
でも大丈夫、オープンソースの地理空間情報を扱うソフトウェアを支援するOSGeo財団日本支部から、JPGIS対応のGDAL/OGRが公開されています。
基盤地図対応GDAL/OGRのバイナリをダウンロードしましょう。
解凍後のディレクトリには下記ファイルが入っています。
このうちのgdal.batを起動します。
qgis1.9.batを起動して、基盤地図情報数値標高データを読み込んでスタイル設定すると、それだけで話が終わってしまうので、ここでは起動しません。
gdal.batを起動すると、コマンドプロンプトになります。gdal_translateというプログラムを使用して
gdal_translate -of AAIGrid FG-JPS-6542-52-00-DEM5B-20090901.xml test.asc
といった感じで、ダウンロードしてきた数値標高データ(FG-JPS-6542-52-00-DEM5B-20090901.xml)を、ASCII Gridwikipedia:en:Esri_gridという形式に変換します。